【FAQ-05】圧送ローラー

総合カタログP23の圧送ローラー関連について説明します。

今、圧送ローラー工法という形で圧送ローラーを使った低飛散工法という情報を配信しています。
この圧送ローラーは、エアレスに接続してエアレスホースの先を この圧送ローラーのPR-20W、PR-20M、これらに置き換えて、塗料をこのローラーから染み出して壁に塗っていく、屋根に塗っていくという工法になります。
エアレス吹きに比べて、塗料が飛び散らないというのが一番のメリットになります。そして、量を厚く塗れる。一回の塗布量、一回握った量が多く染み出るので、壁に塗料を多く塗れるという形で、厚く塗りたい、そして飛散を抑えたいという方に、このローラー工法が提案できると思います。
デメリットは、一つは扱いづらい。慣れるまでに時間がかかるということと、もう一つは使用後の洗浄作業に時間がかかる。この2点になります。
ただ、このデメリットを覆すほどの作業効率というものが得られるので、今、圧送ローラーに着目されている、もしくはこの圧送ローラーというのがどういったものなのかっていう問い合わせが増えているのだと思います。
PR-20W、これはウール用ですけれども、一般的にはトップコート、仕上げを塗るときに使用します。
中塗り、そして上塗り、仕上げ、最後壁を仕上げるための塗料を塗るときに使われます。備考欄の毛の長さ、これよく問い合わせを受けるんですけれども、ここに書いてある、例えば、上から三つ目、替筒20短毛、毛の長さ3mmというのは、これは通常の乾いた状態で3mm、そして、5mmというのがネタを含んだ状態で最長で5mmになります、という意味です。
これは毛の長さが長いほど塗料の含み、含みってこう染み込ませる量が多いのでより厚く塗れるという特性があります。なので基本的には毛の長さが短いものは薄く塗りたいときそして毛の長さが長いものについては厚く量を出したい時、そういった形で使い分けがされます。
壁がどういった状態のものなのか、例えば、凹凸のある壁の場合は下の長さが10mm、15mm以上ないと奥までいかない。その凹凸のへこみの部分までローラーが足らないという形なので凹凸があるかどうかによってもこの替え筒を短毛を使うのか中毛を使うのか長毛を使うのかっていう形でわかれてきます。
基本的にはお客さんが圧送ローラーを使用されてこの替え筒を頼まれる場合は、大体中毛の緑か若葉を使うのが一般的で、トタン屋根とか本当にフラットで金属の物を塗るときに短毛、短いものを使われます。そしてスタッコなどの凹凸のある時に長毛を使うっていう形で使い分けています。それと基本的にこの替筒のウールローラーっていうのは水性の材料のみになりますけれども、下三つ、替筒の青空、替筒の長毛、替筒の無泡、これについては強溶剤の対応可と備考欄の右端に書いてあります。
溶剤系の材料を圧送ローラーしたい場合はこの三つしか使用ができませんのでそこも合わせて注意をお願いいたします。

次に PR-20M、これはマスチックの略になります。
マスチック、パターン模様、粘度の高い材料を圧送ローラーで転がす場合にこのマスチックローラーというのを使います。
鎖骨というのは、網目状のものが筒になっていて、塗料が外側に出やすくなっています。マスチックを使う場合は、粘度の高い材料、一般的には、微弾性フィラー、弾性フィラー、そういったもの、壁を一番最初に塗る、仕上げではなくて下地材、中塗り材を塗るときにこのマスチックというものを使います。
中塗りトップコートは、一般的にウールローラーを使います。そして粘度の高い下地材、浸透材、たとえば、微弾性フィラー、弾性フィラーなどの粘度の高いもはこのマスチックローラーを使うと覚えておいてください。
PR-20M と PR-20W、今言った塗料の材料によって使い分ける、粘度の違う材料によって使い分けるとありますので、当然この替筒の内側、圧送ローラーのコアの部分の形が構造上違ってきます。
それが特殊構造圧送ローラーの緑色の囲みの部分の説明になりますけれども、ウール用というのが、三角形のコアの部分にチップが三つ付いていて外側のはそれぞれ内向きに塗料が出るように、そして真ん中のは両側に塗料がで出るように、常にローラーに対して均一に塗料が含まれるように出ます。それに対して鎖骨用マスチック用というのはスリットという切れ込みが一本入っているだけです。
これは先ほど言った粘度の高い材料を出すためにウールの様なチップ構造だと詰まってしまうのでスリット、切れ込みを入れて転がして行くという構造になっていますので、お客さんがマスチックのローラーを使っていて替筒で、例えばウールの短毛を使いたいとか、ウールの長毛を使いたいという場合は注意が必要です。
お客さんにコアの構造が違うということを説明した上でそれでもいいよって言った場合は替筒だけの交換でいいですが、鎖骨用のローラーコアで、例えば替筒のウールの短毛を使った場合、出すぎてしまって塗料がベタベタ落ちてしまうというように、作業がしづらくなってしまうので、そこが注意が必要です。
コアが違う、そして、そのコアが違うことによってつけられる替筒も違うというのを注意しておいていただければと思います。
最後、長柄なんですけれども各種長さが揃っています。これも延長ポールと同じように、例えば1mではなくて80㎝のものを作れないかといった場合は30㎝と 50㎝をたして80㎝ という使い方もできます。
なので、先っぽに継ぎ足しをして使うことができるということを覚えておいていただきたいのと、あともう一つ 、SGR の1/4と3/8と二つありますが、上段の PR20W、PR-20M というのはこのSGR-1の1/4というのが標準で入っています。1/4というのはホースとの取り付け口のネジ径になりますので、うちで言うところの例えばハイソフトホース、イエローホースなどの1/4のホースを使う時にそのままつけられるものになります。3/8というのはどういった時に使うのかと言うと、例えば、お客さんがTB-8とか TB-9とか、ブルーホースを使っているような場合や、ライトホースを使っているようお客様、もしくはタイルエース用のラバーホースを使っているようなお客様、そういった方が圧送ローラーを使いたいと言った時はSGR-1の3/8と言うのを最初から提案していただいて、そのままホースに取り付けられますよと提案していただくといいと思います。
1/4と3/8の使い分けは塗料の粘度になります。塗料の粘度が高いものについては3/8をすすめる。
そして、一般的なSP-60クラスで送れる、ハイソフトを使えるお客さんに対しては1/4をそのまますすめるという形で、塗料の粘度に対して1/4、3/8というの提案していただければ、よりお客様にとっては分かりやすいかなと思います。

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